Axiom80とSeasの2way (その1)

1970年代の初め頃、エアチェック目的のために買っていたFM誌を通してオーディオへの思いが徐々に増していきました。
最初はアルバイトで得た資金で安いコンポを揃えたりしていましたが、10数年後にあるスピーカーを手にして状況が変わりました。Axiom80です。
情報の少なかった当時でもこのスピーカーの存在は知っていて、保守部品を使って再生産するとの話のあと、一部のショップに入荷したらしいとの噂を聞いて思わず秋葉原に出かけてしまいました。
そして....現物の音を聴いて「即決で」買ってしまった。この頃には給料をもらう立場になっていましたが、全額用意できず不本意ながらローンを組みました。懐かしい思い出です。(奥がAxiom)

 

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 しばらくして愛読紙が「FM fan」から「無線と実験」へと代わり、その後の15年間で球アンプを10数台作りました。(作り直しを含めると20台以上)

300Bだけでも3回、45はシングルとプッシュプルの両方。それに2A3....  そうそう、宍戸先生のイントラ反転ドライブも2台。OTLも作りました。すべてこのスピーカーのためにです。...というのは??かな。

最初はそうだったかもしれませんが、徐々に「作ること」が目的化していったようにも思います。今となっては良い思い出です。
あの頃作ったアンプは半分は引っ越しの際に処分、捨てられなかったアンプも押し入れの中に眠っています。どれも20年以上経っているので火を入れるのが怖いのです。ケミコンが心配で...

但し、最も気に入っていた1台は、時々電源を入れるなりして休眠させないようにしていました。それがこの小さなアンプです。WE336Aという小型の五極管を使ったプッシュプルアンプです。

今Axiom80につながっていますが、残念ながらほとんど出番がありません。

 

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なぜなら、もっとお気に入りのスピーカーを手に入れたからです。